ままにゃん

ままにゃん日記
〜 2001年10月8日

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10月8日、ままが死んでしまいました。

・・・ままは最期までがんばりました。
病気がちでずっとつらかったはずなのに、毎日毎日家族を和ませてくれました。

9月の後半から急激に元気がなくなり、最後の何日かはご飯をまったく食べず、水も寝ているところに器を持っていってあげるとちょっとなめる程度。トイレもほんの3m先にあるのに、必ず行き着く前にもらしてしまう状態でした。

家の中で普段もっとも暗い場所が玄関(北向きで窓がないので)なのですが、最後の何日かはほとんどそこから動くことはありませんでした。猫は死ぬときは目立たない場所に行くと言いますが、まさにその通りだったわけです。
だから家族も間もなくだということがわかって、心の準備もできていたはずでした。

最後の夜、それまで玄関を離れなかったままが、久しぶりに寝室まで来て、久しぶりに足元に寄りかかりながら寝ました。 ご飯を食べに行く元気も、近くにあるトイレに行く元気も満足になかったので、もうほとんど体力は残っていなかったはずなのに、それでも寝室まで来ました。
そして、ひとしきり寝ると、また玄関へと帰っていきました。

その日のseoの眠りは浅く、4時頃から結局眠れなくなってしまったので、玄関に行き、ままとしばらく話をしました。うちの子になってくれてありがとう、ままがいてくれて楽しかったよ・・・。
朝になって、家族の朝食の時間に、ままはリビングまでやってきました。もはや足取りは完全におぼつかない様子でした。それでもリビングに来ると、朝日が当たる窓際、家の中で一番明るい場所で寝そべっていました。

本当であれば、その日は休日なのですが、あいにくseoはどうしても仕事に出る必要がありました。ままを一度抱きしめてから出かけました。生きているままを見たのは、それが最後 になりました。

昼過ぎ、家内から電話がありました。「ままが死んじゃった・・・」
幸い、家内と娘に見守られて天国に逝ったそうです。

ままは最後まで、病気と戦っていました。
唸っているので、家内と娘が様子を見にいくと、まるで喧嘩のときのように、立ち上がって毛を逆立て 、尻尾を広げて、前を睨んで大きく唸ったそうです。「負けないぞ」と威嚇したのでしょうか。そして静かになると横たわり、そのまま息を引き取りました。

seoが家に帰ると、最近のままのお気に入りだった段ボール箱の中で寝ていました。家族の肌着のベッドにくるまれて、ピクリともせずに寝ていました。
でも、最近はあまり見ることができなかったような穏やかな顔でした。
もうすっかり硬くなったままを、もう一度抱きしめて、もう一度言いました。

「うちの子になってくれてありがとう。ままがいてくれて楽しかったよ・・・」

 

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